◆設定◆

・齋藤学

職業：金型工場の営業マン（勤続22 年）

会社：株式会社ストレートライン

年齢：45 歳（バツイチ）

趣味：読書/ 映画鑑賞

楽しみ：神崎さんとのひと時

・神崎おとは

職業：アダルトグッズメーカー勤務（勤続5 年）

会社：Oto Inc.

年齢：27 歳（独身）

趣味：アダルトグッズオナニー

楽しみ：齋藤さんとのひと時

◆ストーリー◆

神崎おとはとの大人の商談が進んでいく中、私は自分の中に眠っていた性癖に気づき始めていた。

色っぽく誘導上手な彼女にめちゃくちゃにされたい・・・気づかぬふりをしてきたＭ心。

乳首を責められた際に出した情けない声に対して、優しい母性を感じさせるような微笑みを投げかけられたとき、「この女性になら恥ずかしい自分も全部吐き出せるのではないか？」という安心感を覚えたのだった。私の気持ちを察して、彼女からまさかこんな提案をされるとは思わなかったが・・・。

「齋藤さん、もし私のエッチな悪戯に10分耐え抜いたら、先ほど購入して頂いた料金から2000円割引させて頂きますよ。」

「えっ！そんな、願ったり叶ったりな話があるの？」

すっかり自分の願望が見透かされていることを感じつつ、私は嬉々として彼女のアイデアに乗っかろうとした。しかし、神崎は不敵な笑みを浮かべて、意味深に言葉を続けた。

「ふふふ。でも・・・」

「でも、何？」

「もし、我慢できなかったら、これから使う大人のおもちゃ一点の購入代金もいただきますよ。もちろん、割引もなしのプロパー価格！それでも、チャレンジしますか？」

プロパー価格といわれて一瞬狼狽えはしたが、乗りかかった船だ。こうなったら、誘惑されるがままに、未知の遊びを満喫してやろうではないか。

「も、もちろん。頑張ります。これは、人生で一番楽しいチャレンジかもしれない。つくづく、新しいプロジェクトの担当になってよかった。」

「喜ぶのはまだ早いですよ。ちゃんと、我慢してね♡」

「はい！」

私の素直な返事に気を良くしたのか、神崎もどこか満足気な微笑みを浮かべた。この天使のような、悪魔の笑顔に翻弄されることが、もはや私の最大の悦びとなっていることを改めて痛感してしまう。

「でも・・・あんまり我慢しすぎちゃ、いやよ。うふふ」

耳元で囁かれたその言葉に、この挑戦には勝ちも負けもないのだと、確信した。どちらにしたって天国に昇らせてもらえるのは間違いがない。おそらく、どんな結末でも私は後悔などしないだろう。

「ではチャレンジする前にシャワー浴びましょ♪」

神崎に急かされ、二人でバスルームへと向かっていく。その途中で神崎の可憐な唇から、ポロリと無意識の呟きが零れ落ちた。

「その間に、弱点みつけちゃうんだから♡」

吐息とともに漏れたその言葉に、背中がゾクリと粟立つ。私の下半身はあっという間に、期待でいっぱいになってしまった・・・。